コロナになって価値観の変化、また様々なコミュニケーションの変化が日々進んでいる。その中で、いくつかの芸人が、上手くそれに乗っている。
もともとネットでネタを配信し続けていたジャルジャルや、レインボーなどは、単にネットでネタを配信する（これもすごいことだが）だけではなく、このコロナの自粛規制モードでは、Ｚｏｏｍを使ったリモートネタをすぐに適応させており、コロナで広がったネットコミュニケーションにおける”あるある”を反映させている。
地上波を中心としていたお笑い時代は今回のコロナで一気に終焉を迎えたと感じる。
Ｍ－１を狙い、ネタをしっかりと作りこむ。稽古に稽古を重ね、その一発にかける。
それは地上波メディアを中心とした考え方だ。
これほどネットが当たり前になった世界では、見る側が自由にコンテンツを選ぶ。その際には、しっかりとしたネタというよりも、日々のちょっとしたことを軽く頻繁に見ていきたいという考えの方が中心となってきている面がある。
話は少し変わるが、昨今、ナイナイの岡村が女性蔑視発言で大炎上をした。
岡村の言っていることは決して褒められることはないし、今の世の中では完全アウトの世界。彼はもう元には戻れないだろう。
一方で、引いて考えると、あれが大炎上してしまうのが、今の公共電波や地上波をベースとしたお笑いのもう限界なのだろう。
限界というか世界が変わったしまった。そもそもが人が言えないこと、ある意味非常識なところを笑いに変えており、それを許容する世界がなければ、あの手のお笑いは成立しない。よって、地上波的お笑いとネット的お笑いは明らかに線が引かれていくだろう。
いいか悪いかは別として、自分自身は、もうかつての地上波的お笑いネタを探している自分はなくなっているのである。
未来大吉
