ロシアと聞くと、”ああ、ゴルファーにとっては最悪の勤務地ですね~”というのが一般的な印象だ。実際、ロシアではゴルフはメジャーではなく、タクシーの運転手でさえ、”それは何が入っているんだ?”をほぼ全員が聞いてくる。
冬が長いのでシーズンは短い(5-9月)上にゴルフ人口が少ないから、ゴルフ場が少ない。日本のように、無数にあるゴルフ場から好きなコースを選ぶことなどありえない。基本的には1つのゴルフ場でプレイする(ま、最大2つ)というのが実態である。
また街中にゴルフ練習場はないし、ゴルフショップなどもないから、何も買えない。
しかし、モノの見方によるが、自分はモスクワのゴルフ環境は実は自分の人生の中でも最高の環境ではないかとすら思っている。
一つは、ゴルフ人口が少ないということによるのだが、①Teeタイムはいつでもとれる②ラウンド中、前も詰まらないし、後ろからも煽られない(ほぼコース全部を貸し切りではとすら感じてしまう)③ゴルフ場の練習場が使いたい放題。芝から打てる打ちっぱなしに人が居ても5人くらいという印象、バンカーやパッティング、アプローチを一日中やっていてもよい。④プレイヤーが少ないが故にコースのメンテが行き届いている。
そして、なにより⑤コースセッティングの難易度が高い(異常なくらい)。
シーズンが短いというのも逆に良いと思う。年間を通してプレーができる環境だと、どうしてもスイング改造や自分の向上に思い切り時間を割くことができない場合もある。シーズンの反省をして、翌シーズンに向けて、スイング改造やゴルフについて向き合う時間もきちんととれる。
その意味では、モスクワでゴルフをした人間は間違いなく、実力が上がって日本に帰国をすることができると思っている。
その意味では、最高の環境なのである。
未来大吉