ロシアでコロナで自宅待機、在宅勤務を初めて１か月が過ぎようとしている。とてもストレスがたまり辛いことであるということは改めて述べる必要がないことだ。
また世の中では、このことにより本当に命に係わる問題や仕事を失うなど死活問題になっている人が五万といる。他人と比較をして自分の幸せや不幸をはかることは愚行だとは思うが、少なくとも、いくら自分が辛いと言っても、世の中には常に自分なんかより辛い思いをしている人が常にいるわけで、だから自分が置かれている状況をあたかも最悪なことだと思わないようにすることは大切だとも思う。
それを踏まえてだが、この１か月、ある意味コロナにかかることもなく自宅待機でいられること自体を、不幸だと思わず、いつか復活するときに思い起こしてみたら、とても貴重な体験だったと思えるという考えもあるだろう。
人生の中で、夏休みだろうと冬休みだろうと、これだけの長い時間を自宅でずっと過ごすということがあっただろうか。一歩も外に出ることがない。またいつ解除されるかわからない不安の中で、隔離状態で過ごすことがあっただろうか。
一方で、デジタルの発展で、これだけ物理的隔離を強いられながら、意外と精神的隔離が少ないとも感じることができた経験もない。今や毎日、家族や同僚、友人たち。しかも、以前なら考えられなかったように、国や時間を意識せずに世界中の知り合いとボーダレスに気軽にコミュニケーションができる状況を感じている人は多いのではなかろうか。それが当たり前になると、このコロナが収束したとしても、人とのつながりやコミュニケーションのやり方は戻らない部分が多いと感じているはず。これが大きい。
そして、自分などは特に単身でいるものだから、これだけ物理的には一人ではあるが精神的にはつながっているという感覚を得てしまうと、今後の人生観や生き方、スタイルに明らかに影響は大きいと思う。
その意味で、今回のことは後になっても大きい経験になるのは間違いないことだろう。
未来大吉
