ロシア単身赴任かつロックダウンによる自宅待機状態も7週間が過ぎた。こんな経験はもう二度とないある意味貴重な体験だと思う。世の中全てではないが、働き方が一気に変化すると感じる。
自宅で仕事をして、それでも給与はもらえる。そういう状態でいると「仕事とは一体なんだろう」と考えることがある。そうしていると、ふと数年前に考えた夏目漱石の”道楽と仕事”の話を思い出した。
いろんな解釈はあれど、一つの視点としては、「道楽は自分のため、仕事は他人のため」というものがあったと思う。
人は、仕事を選択するときに、「自分の好きなことを仕事にできたら幸せ」という考えもある。野球少年ならプロ野球選手、音楽家や芸人など、本当に好きなことを仕事としてやれる人はほんの一握りである。また、それがいざ「仕事」になった時点で、好きなことが同じように感じられなく辛い思いも出てくるのだ。
結局、仕事は、結果としての対価をもらうものであることから、関わる人々の利害に合わせたものを生み出さなくてはならないからだ。音楽家が自分の好きな音楽を好きなタイミングだけで作れるということはない。
仕事は対価を得て、それにより、生活や自分の人生を豊かにするほかの要素に直接連動しているからだ。
未来大吉
