miraidaikichiのブログ

ロシアンルーレットな未来 ~Будущее за русской рулеткой~

ロシアンルーレットな未来:マーケティングの基本

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Airplane to Moscow

 Marketing と Selling。

販売に関わる人は、世界中どこに行っても、この差を明確に理解していないことが多い。むしろ、その人それぞれの考えに基づいて「自身はマーケティングだ!」と言う。

ま、もちろん正確な回答はないが故、ドラッガーコトラー先生たちも時代に合わせて定義なるものしているのである。

セースルという職種そのものが個々人、もしくはその組織が売り上げや利益などの責任を持ち、それで生計を立てると考える。

一方、直接予算を持つことがなく、販売を側面から支援する。例えば、商品の立ち上げ、プロモーション、キャンペーン、イベント、コンテンツ制作などを実践することをマーケティングだととらえるケースが多い。

私が働くこの現地会社のマーケティングにおいても、どうもそのような考えが中心であるスタッフがほとんどであると感じている。

具体的な”施策”としてはその通りなのだろうが、マーケティングのもう一つの側面、というより、最も重要なことは、顧客や市場を創っていくことだ。

そのためには、アナリティクスな活動が必要となる。

マーケティングに従事するものには、STP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)という基本的考えは常に理解をしてもらいたい。また3C(カスタマー、コンペティター、カンパニー)という視点をどんなことを推進するにもカバーをし、今の変化の激しい、またネット社会で顧客が個客になってきている時代においてはBtoBだとしても、ペルソナの設定とカスタマージャーニーのデザインをすることはマーケッターとしては最低限必要なスキルであると考えている。

現場に行けば行くほど、マーケティングといわれる人たちの仕事が、どうしても商品やサービスに目が行き、価格まわりでのプロモーション(手を変え品を変えているだけ)を注力することになりがちだ。

私の部下も往々にして若いスタッフが多く、もちろん、どんどん現場を刺激するいわゆる”マーケティング施策”を展開することも必要だが、せっかくの出会いであるが故、STP、3C、ペルソナ、CJなどの基本的なことは全員が実行できるようにしていきたいと考えている。

ロシアにはロシアの商慣習があり、それに対応した”マーケティング”も必要ではあるが、ここに来て3週間たち、現地人スタッフとも話をしている中で、上述しているマーケティングの考えは普遍的に適応できるものだと感じている。

さあ、どうなることか、今後が楽しみである。

 

未来大吉