人は初めて見るものに無条件に興奮する。それが今の年齢になってやってきたのだ。
モスクワなど人生で旅行も、ましてや生活をするなんて考えたこともなかった。
赤ちゃんや子供が成長していく過程で見るもの経験するもの全てが刺激的なように、年齢を重ねたとしても、全く新しい体験には同じような興奮を覚える。
２０歳の時に初めてアメリカ（サンフランシスコ）に降り立った時、電柱が高いとかトイレが高いとか、バスがどことなく大きいとか、なんか全てのほんの些細なことに全て興奮をしていた。ラジオから流れる音楽やDJは英語だし、当たり前だが、日本語でしか見たことのなかったセブンイレブンが英語だった。
商品の表示も全て英語で店員が英語でしか話せない。当時、それほど英語ができなかった自分はそんな別世界でチャレンジしていくことを興奮していた記憶がある。
そして、今だ。町を歩けば看板の全てはロシア語で書かれている。店員に話しかけられても全くわからない。看板を読んでもなんの店かすら想像の範囲でしかない。
これだ。これが求めていた興奮なのだ。
せっかくのロシア生活、日本でやってきたこと。またアメリカでやってきたこと。
それとは全く７２０度違う新しい生活スタイルを実践していこう。
同じことの繰り返しをしたら、帰国時に絶対後悔する。
ロシアということはある意味きっかけであり、自分自身の考え方、姿勢、行い、習慣そのものを変えていきたいのである。
その意味で過去の人たちとのつながりも精神的には切っていく。（あくまで姿勢として）
そのことで全く新しい自分を見出したいのだ。
未来大吉
