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コロナで明らかに自分自身でも、実感できる価値観の変化がある。沢山あるのだが、顕著な一つとして、”物欲”である。
- 以前のようには、”モノ”への執着や欲求が明らかに減ってきている。理由としては、自分の時間が増えたこと。関連して他者の目や評価を以前ほど気にしなくてよくなったことなどがある気がする。人の目に触れたり、そのことで評価を下されることより、より内面的なもの、精神的なものへの欲求が強くなっている。
- また、コロナの影響もあり、より健康や心に目が向いている気がする。そうすると、より自分という身体と心に何を入れ込むのかということに興味が出てくるのだ。そのことにより、例えば食材など身体にどう影響があるのかということが、以前は無頓着であった、あるいは、頭でわかっていたことでも、心では無視していたことなどが、その価値が身しみてくるのだ。
- 表層的な”ブランド”ではなく、本質的なブランド、価値がこれからは評価されていく時代になると思う。ブルックスブラザースが経営破綻をしたらしい。それこそ老舗のブランドだ。数か月前にはバーニーズニューヨークの破綻もあった。コロナによって影響を受けたブランドたちだ。
- しかし、それは経営上の問題ではなく、世の中の価値観の変化による”ブランド”価値の変化による必然的な結果な気がする。
- いつの世も歴史を振り返れば、とても”贅沢”な時代が見えてくる。”贅沢”という意味には、必要以上の価値が含まれているのだろう。
- しかし、選択肢が増え、いろんなことを手にすることも、またそのサイクルがこれだけ速くなってしまった時代では、ひと昔前のじっくりと感じる付加価値は合わないのだろう。ナガオカのレコード針で聴くアナログのレコードなどは、”贅沢”すぎる道楽の世界なのだ。
未来大吉