コロナ禍における各国の対応にあれやこれや言っても仕方ない部分がある。それぞれの事情で未経験なことに対して実践したことなのだから。
ここにきて日本も自粛解除の方向になっている。ステップを踏んで、業種や業態に応じて、解放のレベルを決めていく。そのことにより、被害を最低限に抑え込むという方針自体に反対するものではないし、それでいいと考えている。
しかし、一方で思うことだが、パチンコなどを例にあげても、実はクラスターが起こっていない。満員電車もそうだ。その要因としては、人間は、いかにも危険な環境だと判断した場合には、自然と通常以上に警戒をするからだと思う。
ましてや、今回コロナを経験し、恐怖は人々の心に染み込んでいるはず。
そうなると、実は、今、ステップとして後回しにされているいわゆる3密になりそうな業態、例えばカラオケとかクラブとかそういう業態においても、今後は、経営、運営側とお客様側で、自律的に感染防止の対策を打つようになるのではないかとも考える。
通常の感染防止を10のレベルとしたら、自分のところは15いや20しないとまずいのでは??と。そういう通常の経営リスク回避の判断をするのではないだろうか。
むしろ、自律的な対応を促すことで、コロナそのものに打ち勝つ体制と実力がつくのではなかろうか。
もちろん、ホリエモンvsネット民の闘いのように、おそらく現実的には、解放をしてしまうと、気の緩んだ人間や非常識な行動をとってしまう人間が出てくるだろう。だから、やはり国や自治体として制度やルールとしての規制が必要にはなるのは理解できる。
しかし、本当の意味でのコロナとの闘いは、リスクに放り込まれた人間の英知による克服でしかないような気はしているのだ。
未来大吉