ロシアで単身赴任を開始して5週間が過ぎようとしている。
生活の立ち上げ、仕事への適応、環境、天候、文化、ルール、習慣、言葉云々と自分では気が付かない無意識の疲労やストレスがきっとのしかかっているのだろうと一歩引いて自分を見ているようにしている。
というのも、朝、目覚めの時に言いようのない疲れを感じることが多いのである。
意識の中では、割と平気な感覚だ。
仕事もそれなりに適応し、生活も楽しい、ちょっとした理不尽なことやハプニングもあるが、それらは想定範囲内と思える。
しかし、朝目覚めると疲労感があるのだ。
やはり、単身赴任をすると、自分で一人でやることが多くなり、気を遣うことが増えるのだろう。
例えば、掃除をするのが自分だという意識が心のどこかにあると、そもそもゴミやチリが出てしまうこと自体に意識がいく。料理をしていて、玉ねぎの皮が一枚床に落ちただけで、すぐに拾ってしまう。スープがちょっと一粒飛び出しただけで拭いてしまう。
そういう今まで以上に繊細に反応をして行動をとるようにしているからというもある。
一方、単身赴任者のストレスというタイトルにすると、あたかも単身赴任をする本人のストレスととらえがちだが、実は、残された家族の方が様々な単身赴任のストレスを感じることが多いとネットで読んだ。
なるほどなと感じる。要するにお互いがお互い無意識で頼っていた部分をそれぞれが責任としてやることになることがあるという意味では、お互い様のストレスになるのだろうということなんだろう。
幸い、ロシアでのストレスの解消法としては今は家に帰って、スーパーに行き、買い物をし、食事を作り皿を洗う。そういった日常生活をしていくことがまだ楽しいのだ。
それは、おそらく若いときにハワイに旅行に行って、夕方ABCマートに行って、魚や肉を買い、コンドミニアムのバルコニーで調理したものを景色を見ながらいただくことが何よりの珠玉の贅沢だと感じていたことに近いかもしれない。
ロシアン料理の数々を自分で作り、週末はウオッカもたしなむ。
そしてマンションの窓からモスクワの景色を楽しみながら。。。
それはまだまだ珠玉のストレス解消なのである。
未来大吉