ロシアではゴルフはできないよ。。。
そう聞かされていた。よって日本を出るときにすでにゴルフはあきらめていたのである。その前に私にとっての”ゴルフをやる”というのは、ゴルフ場に行って”18ホールをプレイする”ということとは厳密に言うと違うのである。
それは学生のときに野球をやるということを目的とした部活に入った場合、他校との試合を指して野球をするということが野球部での野球をするということではないのと同じである。仮に野球部の活動が放課後、週末に、全て他校との試合をしていたとしたら、それはそれで楽しいのかもしれないが、決して野球をやっている(少なくとも上達をする目的での活動)とは言えない。そう、試合は上達のための練習の結果を出す場であり、部活動にとってのほとんどの活動は練習なのである。
自分にとってのゴルフをするという意味もそういうことだとよく人には言っているのである。だから、実は自分はあんまりゴルフ場で18ホールを回るという意味でのゴルフはしていない。日本にいたときも、年間10回はまずしない。いいところ5~6回といったところではないだろうか。
そう自分にとってのゴルフをするということは、その費やす時間と労力のほとんどがいわゆる練習というものだと思っている。それが”ゴルフをする”ということだ。
まず、この考え方がほとんどの人と違っていると気が付く。
さて、その「練習」だが、多くの人は、いわゆるドライビングレンジ的なゴルフ練習場に行って、球をフルショットで打つことを指している。ウエッジから始まり、アイアン、そしてドライバーと。100球、時には200球や300球と打つこともあろう。
しかし、これも、さきほどの野球で言えば、バッティングゲージに入ってフリーバッティングをしているのと同じことだ。それは本当に一部の練習であり、フリーバッティングを多くすると、むしろフォームが崩れてくることもあろう。そんな「巨人の星」的な練習はもう誰もしないだろう。
では、ゴルフの練習というのはどういうことか?
それこそ止まっているボールを打つスポーツであることから、徹底的なフォーム作り。そのフォームを作る過程での指先から全ての筋肉の使い方を脳で覚えこませ、筋肉で再現させることの反復を示す。それが14本分のクラブがあり、またフルショットからハーフ、クオーター、アプローチと様々な力量がある。
さらに、実際にボールを打つときの意識が入ると人はその筋肉の使いかたが変わる。
それを徹底的に理想に近づけることがゴルフでは大事だと考えている。そうすなわち、いろんなパターンの素振りが8割から9割の練習だと考える。実際にボールを打つのは20球もあれば十分だろう。
それができれば、18ホール(野球で言うところの他校との試合)をそんなにやらなくても、ゴルフは上達すると考える。
その意味では、実はロシアでは外における環境はほとんどない。
よって、一人暮らしを逆手に取り、家の中で簡単な練習場を作ればよいだけのことである。
その観点においては、ロシアは日本の何倍も何十倍もゴルフ環境が良いところだと実感しているのである。
未来大吉