ロシアというのは御多分に漏れずに、企業では後進国扱い、ビジネス成長も期待されない国として位置づけられている。だから、コアビジネスの視点では決してグローバルで注目されることがない。(という部分があるということ。必ずしもそうだと言い切ってはいない)
駐在するにあたっても、そういう雰囲気でみられるし、勝手な想像も含めてであるが、もちろん会社によるが、ロシアの駐在というのは、ものすごいビジネスの拡大を期待されているのではなく、この難しい市場、文化に適応して何とかやってきてほしい。。そんな雰囲気の方が近いのではないかと感じる。
こちらの現地トップマネジメントと話していても表向きはそのような感じがする。
しかし、本当にそうだろうか?この近年であきらかに発展をとげてきたロシア、そもそも宇宙工学では世界トップ、街を歩けば全てがデジタル処理をされ、Metro(地下鉄)の発展やYandexを中心としたデジタルエコノミーは日本すら超えているのではないかと感じる。
それに、そもそもロシア人というのは長い歴史の中で苦労もしてきたが、世界のトップを狙っていきたい考えがあるのではなかろうか?料理を食べても、暮らしを見ても、ロシア人としての誇りが感じられ、欧米や最近出てきたアジアの新興Gに負けるような思いを持っていないのではないのか?
安倍首相とプーチン大統領の間で、国同士のアライアンスプログラムが約束されている。しかし、そのことを具体的に実践に落とし込めるのは政府ではなく我々企業だ。
そしてそれを実現できるのは、ここロシアに駐在している日本人駐在員の意識と行動次第だと感じた。
そう思い、思い切って、そういう考えを現地ロシア人社長に投げかけてみた。
すると、ある意味、うれしい誤算のように帰ってきた答えがこうだ。「とても賛成する。世界をリードできるような動きをするべきだ。そういった中で、ビジネスが生まれてくる。しかし、そういう動きを許してくれる雰囲気もないし、現地スタッフもそういう意識が生まれない」「またそんなことを提案してくる日本人がいるとも思わなかった」「もし、それが本気なら俺はそういうことがやりたいんだ」
と。
ロシアに来て1か月。少し、自分のやるべき道が見えてきたと感じたのである。具体的な計画はすでに日本にいたときから考えてきたものがあるから。
やるべきことはあるのだ。
未来大吉