ロシアの現地マーケティング社員は若いというのもある。しかし、いろんな計画推進が若干甘いところもあると感じる。しかし、今までやってきていることもあるだろうし、急には変えられない部分もあるのもわかる。
今日は、本年度のマーケティング経費をどうすべきかという相談があった。一つ一つのイベントを並べて、ああだこうだということを説明する。全体の予算が決まっており、何が最適かがわからない。どうしても一つ一つの説明になりがちになるとこの1か月で感じている。。
そこで、とにかく以下のようにもう一度エクササイスをしてほしいと依頼をした。まず話したことは、「会社の経費だけど、自分の給料や子供のころのお小遣いだと思ってほしい」「お金は決まっていて何にお金を投じるかは優先順位があるよね」と。
「とにかくマーケティングでありがちなのは”例年やっているから今年も”とやっているイベントをベースにさらに新しいことを積み重ねようとすること」ということで以下を依頼した。本年度の活動をまず以下の2つのカテゴリーに分ける。
1)契約をしてしまったとかどうしても物理的にやめられないもの
2)物理的にやめられること
次に 1)のやめられないものについては更に
A)金額を減らして効率化ができること
B)戦略的に増やしてやりたいこと
次に2)のやめられることについては、
A)本当にやめるべきこと
B)やめられるのだけど、戦略的に継続、もしくは拡張、または効率化ができること
上記の1)、2)を整理した上で3)の新規にやりたいことをプランする。
上記の1、2、3のすべての判断基準は以下の2つの要素で分析、考察すること
①会社の戦略に沿っているか
②投資対効果(ROI)の期待値の大きさ
当たり前のようなことだけど、マーケティングというのは常に営業や経営から経費削減の対象にされる。しかし、これからの世の中マーケティングを強めないで会社は成り立たない。そこでマーケティングというのは、常に内部でも戦うことが必要であり、その材料として上記のようなエクササイスを通して説得力を持たせること。
そういう話をした。ロシアに来て一か月、まだまだ当然ロシア語ではコミュニケーションができないが、幸いにも仕事は英語が通じる。また上記のような考えも、全くロシアだからといって通じないこともなく、まったく同感であるという思いを感じることができている。これから自分はもっともっと今は知らないロシアビジネスの本質に触れていくことだろうが、普遍的なことは普遍的なものであるとも感じてきている。
未来大吉