娘は18歳で今、まさに大学受験の真っ最中だ。
既に結果はいくつか出てきて、受験した大学、学部の全てに合格が出ていると報告があった。あまり勉強勉強が好きな子ではなく、むしろ特殊才能の方を生かしたほうがいいと親としては思ってしまうのだが、本人がいかにも普通の受験を挑戦したいというので、そのチャレンジに対して投資をするのは良いと思った。
そして結果を出したのだから、それは誇らしげな思いはある。
ただ、人生の幸福はどんなところから生まれてくるのかわからない。
この学部や学校は就職に有利だからとか、こういうことをやっていいたほうが何かと有利だとか。仕方のないことだが、人は、どうしても人生の選択で損得勘定を働かせてしまうところは否めない。
しかし、有利とか不利とか、いい企業で働くとか、給与が高いとか、とかとかとかでは人生の幸せは決まらない。苦しいときには、他人と比較して、自分はまだましなほうだと納得させることもテクニックとしてはありかもしれないが、それも決して健全な幸福ではない。
でも、そんな話を今の娘にしたところで、全くピンと来ないことなのもわかっている。だからこそ、親としては、チャレンジをした受験で合格を出したということに対して、素直に褒めたたえることでいいと思っている。
また、親として老婆心なのか経験値なのか、子供の将来を見えてしまうと思い込んでしまうこともあるが、これもまた実はナンセンスなことであるとも思っている。
親も実は自分のことすら未来など予測できない。
また人はそれぞれの人生があり、全く違うものだ。
唯一言えることとしては、「最後には自分が決める。」これがなにより大事。
他人に強いられてしまうことは、それが結果的に例えば物理的な裕福をもたらしたとしても、心のどこかでひっかかるものが出てくる可能性がある。
自分で決めてさえいれば、それがどこか失敗（と他人から見えたとしても）だとしても、責める相手は自分しかいない。他人や周りを責める人生、これが何よりも後悔する生き方だと思う。
だから、娘には、「自分の人生なんだから、自分で決めなさい」とだけを言おうと思っている。
幸せはやってくるものではなく、自分が幸せだと決めるものだ。
未来大吉
