miraidaikichiのブログ

ロシアンルーレットな未来 ~Будущее за русской рулеткой~

ロシアンルーレットな未来:ビジネスリビューミーティング

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チャイコフスキー記念モスクワ音楽院

 こちらに着任して5週間。様々ないわゆる”ビジネスリビュー”という類の会議に出ることがある。ロシアだからと言って特別なことはなく、その方法などについては日本もアメリカともあまり変わらない。結果をエクセルやPPTなどを使ってプレゼンをして、意思決定者がそれを聞き、ああだこうだ言う。そんなことは世界中まだ変わらないのだろう。そして、どの会社もそのやり方について完璧な形はなく、現実は、けっこうグダグダだったりして、いわゆる「働き方改革」の理想形などとは遠い世界があると思っている。

自分の部下に一人非常に向上心が強くキャリアを見据えているスタッフがいる。たぶん年齢は30歳手前くらい、27、28という感じの女性である。その子が事あるごとに、プロジェクトやモチベーションプログラム、そして今とりかかっている全社の部門リビュー会議の資料について相談に来るのである。「こういうデータや資料を2ページ追加してみたのだけど、どう思いますか?」的な相談になる。

そのページを見ると、確かに事実関連がデータで記され、それを見やすくバーグラフにしていたりはする。で、聞いてみる。「こういう事実はわかるが、このページで何がいいたいかのポイントは何になるのでしょう?そしてこれは良い結果なのか、悪い結果なのかはどう見ればわかるのでしょう?」と。

そうすると、「それは説明の中でしていこうと思っている」という回答が返ってくる。

自分はまだロシアン流(というのがあるのかがまだ完全にはわかっていないが)があるのかもしれないので、「やり方として必ずこうして欲しいとは言わないよ。でも、おそらくこう考えてほしい。これからひょっとしてもっとアメリカや日本や他の国で働くかもしれない。また忙しいトップマネジメントともっと対峙することになるかもしれないから。

1)どのページにも言いたいポイントを明確にする(書くが書かないかは別として)

2)「良い結果」だけではなく「悪い結果」を記すようにする

3)往々にしてマネジメントは「悪い結果」を知りたい、知るべきなはず。

良い結果=継続もしくは更なる投資

悪い結果=やり方の見直し、取りやめ

そういうことをリビューでは意思決定していくものだから」

と。

 

とにかくロシアではロシアン流を学びつつ、「普遍的」なことへの理解は深めていくことが大切であり、上記の基本的動作も最初から徹底していく必要がある。

そこにコミュニケーションが発生しているのだから、自分としては意義のあることだと感じているのである。

 

 

 

未来大吉